森トラスト総合リート投資法人(8961)の不可解な物件取得リリース

平成22年4月8日付プレスリリースに関する補足資料

森トラスト総合リート投資法人の純資産は1,017億円ですが、1,100億円!の物件取得のリリースです。
通常これだけ大規模な物件取得であれば、増資と同時発表が通例でしょう。
しかし取得資金は借入金で賄い、増資については一切触れてません。
もし増資しないのであれば、分配金の大幅上方修正があってしかるべきですが、それもありません。
(仮に増資しなければ分配金は30,000円は越えてくると思います。)

ただ増資を匂わせる記載が補足資料の3ページにあります。

今後の見通し

本投資法人は、資産総額のうち借入金等の有利子負債に占める割合(以下「LTV」)は最大50%(以下「基準値」)を目安として運用しています。第15期末のLTVは43.5%でしたが、本件の資産取得及び譲渡に伴う借入後のLTVは当該基準値を超過する見込みです(但し、資産の取得に伴う一時的な基準超過は許容されており、今回はそれに該当します。)。このため、現在、LTVを基準値以下にするような資金計画を含めた見直し作業を行っています。

ざっと計算すると、増資しないとLTVは60%まで増加します。そしてこれを再び50%未満に戻すには300億円程度は増資で調達して返済する必要があります。

ところで、同じく補足資料の3ページを観ると、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行から200億円ずつ計400億円借りていて、これの返済期限がやけに短く6月11日です。

ということで少なくとも400億円規模の増資があるのではないかと思います。
400億円ならLTVは47%程度に低下します。

ところで最初の疑問点に戻って、何故増資と同時に発表しないのか?について考えてみます。

完全にzillionaireの想像ですが、ライツ・イシューの成功事例になってくれと、お上や東証からの要望があるのではないかと思ってます。
ライツ・イシュー第一号のタカラレーベンははっきり言って失敗だったと思います。
これに見かねて今後ライツ・イシューが敬遠されてしまっては日本市場は二流のままです。

森トラスト総合リート投資法人は1口当たり純資産は558,936円なので、現在の価額で発行できればかなりのプレミアム増資となります。
権利行使価額を現在価額より20%ディスカウントして640,000円としても問題なくプレミアム増資です。
仮に640,000で62,500口発行すれば400億円は調達でき、おそらく分配金は22,000円ぐらいに上がるのではないかと思います。
分配金が上昇し、BPSも上昇し、占有率も下がらない(権利行使すれば)となれば誰も文句はなく、市場価額は維持あるいは上昇で推移することになり、ライツ・イシューの成功事例と成り得る要素を持っていると考えるのですが、考え過ぎでしょうか?

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コメント(2)

早く発表されないかな?

それは投資主みんなの気持ちでもあるでしょうね。
ジリ下げの状況も投資主の苛立ちを感じさせます。

はっきり言って資金計画すら固まってない状態で物件取得を行うのは稚拙な運用と言わざるを得ません。

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